はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

フランスばんざい

バスティーユ襲撃で、33歳の若さで逝ったオスカル

亡くなる直前にオスカルが、ロザリーに語った言葉は、池田理代子先生の読者へのメッセージです。

「神の愛に報いる術ももたないほど、小さな存在ではあるけれど、自己の真実のみに従い、一瞬たりとも悔いなく、あたえられた生を生きた。人間として、それ以上のよろこびがあるだろうか、愛し、憎しみ、泣き、人間が長いあいだ、くりかえしてきた生の営みを、わたしも・・」

この言葉は、描かれてから、50年がたちましたが、なお色褪せない言葉です。

悔いなく与えられた生を生きていく、そんなに簡単なことではないかもしれませんが、現代を生きる私たちも、そのように生きていきたいと思わされる、オスカルの言葉です。

そして、バスティーユに白旗が立ったあとには、

「ついに陥ちたか、おお、果敢にして、偉大なるフランス人民よ、自由、平等、友愛、この崇高なる理想の、永遠に人類のかたき礎たらんことを・・・」

そして、「フランス、ばんざい」と言って息をひき取ります。アンドレもそうでしたが、とても安らかな最期でした。