はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

絵本 てぶくろ

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子どもたちが幼い頃、読んであげた絵本を急に思い出しました。

ウクライナ民話から生まれた絵本だそうです。日本でも1965年に内田莉莎子さんの翻訳で発売され、今でも変らず読み続けられているそうです。

ストーリーは、雪の中に落ちていた、片方だけのてぶくろ、その中に、ねずみが来て、ここで暮らすことにします。

そして、かえるさん、うさぎさんと、次々と大きなサイズの動物たちが、やってきて、ぼくもいれて、わたしもいれてと、てぶくろのおうちにはいっていきます。

ここからは、絵本ナビ編集長 磯崎園子さんの記事からの抜粋になります。

「その魅力はいくつもあります。まずはなんといっても、少し不思議な展開です。最初はただの手袋だったはずなのに、「いれて」「どうぞ」の繰り返しにより、子どもたちの心にはドキドキが生まれてくるのです。「ほんとに入るのかな?」「ちょっと怖そうなきつねがやってきたけど、大丈夫?」「この後どうなるんだろう…」。新しい動物が登場するたびに心配になり、ページをめくればその様子に驚き、絵本と一緒にハラハラするのです。だけど、それこそがこのお話の醍醐味ですよね。

さらに、個性豊かな動物たちの表情も強く心に残ります。愛らしいだけでなく、それぞれの動物の持つユーモラスな部分や緊張感さえ漂う迫力の存在感までも描き出し、キャラクターを表わす印象的な衣装もお話の雰囲気を盛り立ててくれます。

そんな演出もあって絵本の世界に夢中になっている頃……物語はパチンと音がするようにふと終わるのです。残された子どもたちは余韻にひたりながら、きっと思わずこう言ってしまうのでしょうね。「もう一回!」」

 

絵本の世界って、子どもだけではなく、大人にとっても、ときどき、浸りたい世界です。急に思い出して、わたしも読みたくなりました。クリスマスのプレゼントにもいかがでしょうか。