はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

パリ出動前夜

隊士たちに、明日のパリ出動を告げたオスカル、その後、家に帰ります。ばあやと話しをしに、ばあやの部屋に行きます。

ばあやには、「いますぐにでも、辞表を出して軍隊なんて、やめておしまいになって」と泣かれてしまいます。「愛しているよばあや、いつまでもかぎりなく」と言って、愛するばあやをなだめる優しいオスカルの姿があります。

そして、肖像画が完成し、披露されることになります。そして、披露された絵の眩しさに感動し、すばらしい絵だと画家をねぎらったあと、急に咳き込みます。

あっちへ行ってくれ、誰も来るなと言って、部屋に閉じこもりますが、かなり咳き込み、咳がとまらず、だいぶ吐血もしました。オスカルは、きっと相当体調が悪かったのではないかなと思います。自分の体のことを誰にも何も告げずに、こんな体調で、軍隊を率いてパリに出動しようとしているオスカルが本当に痛ましいです。

夜の食事の時、オスカルは、アンドレ、あとでわたしの部屋にと言います。

以前にも、オスカルの部屋で、バイオリンを弾いてアンドレに聴かせる場面が、描かれています。

二人はオスカルの部屋で、ワインを飲んだり、話しをしたり、ともに過ごすことがそれまでにも、結構あったのだろうと思います。

アンドレは、オスカルの部屋に行く途中で、使用人の女性に声をかけられます。シャツの袖に血がついていたと言われます。

心あたりのないアンドレですが、まさかと気がつきます。この時にオスカルの体が深刻な状態であることを、アンドレは察したと思います。だから、戦場で咳き込んでしまったオスカルを守るために、オスカルの前に飛び出したのだと思います。

部屋に行くと、バイオリンを弾いているオスカルがいます。

なにか用でもと聞くアンドレに、暫く黙ったままのオスカル、そして、

「こんや、ひと晩を、おまえといっしょに・・」

アンドレグランディエの妻に・・・」と言います。アンドレは、驚いて立ちすくんでいます。