はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

ばあやとのけんか

ばあやのオスカルに対する愛情が溢れるシーンは数えきれないほどです。

ばあやは、ジャルジェ家に長年勤めていて、オスカル以外の5人のお姉様方もお世話してきましたが、みんな15歳くらいで、しかるべき家柄の家に嫁いでいます。

でも、末娘のオスカルさま、一番美しく生まれたのに、跡取りとして、男の子として、育てられるという宿命を背負っている、それだけでも、ばあやにとっては、特別な存在です。

ばあやにとって、一番大事なことは、オスカルのしあわせです。オスカルもばあやが大好きです。ばあやには言いたいことを言って、けんかすることもあります。

印象的な場面は二つあります。一つは、ブランデーをくれというオスカルに対し、体に悪いと言って「ぶどう酒でがまんなさいまし」とこたえるばあや

つい感情的になって、「きこえなかったのか、ブランデーをくれといったのだ」とどなってしまったところ

「ごめん、ばあや、のまずにはいられないのだよ」とあやまるオスカル

もう一つは、やっぱりお酒がらみで、オスカルが強いお酒ばかり飲むので、それを心配したばあやが、嫌味を言ってしまい、オスカルが、「ひじょうに、きいたな、いまのいやみは」と答えるシーンです。

このあと、「あったかいね、ばあやの胸は、あったかくて、やわらかくて、むかしのまんまだ」と言って、ばあやに甘えるオスカルが可愛いです。でも、そのあと、ばあやは倒れてしまいます。

この頃、オスカルはとても苦しんでいたのですね。ばあやは結婚の話しをけっておしまいになってからと言っています。

結婚の話しをけってからというのは、ちょうど、軍人として、これからも生きていこうと決断した時期だと思うのですが、フランスの各地で、軍隊に対する反乱、反逆が起きている時期なのです。オスカルには不安、苦しみがあったことが、読みとれます。

この倒れたあと、ばあやは以前のように、働いているシーンが描かれていません。大抵はベッドの中です。もう、あまり以前のような元気なばあやに戻れなかったのかもしれません。

オスカルが、ベッドで寝ているばあやの部屋にいるシーンが描かれています。ばあやの部屋で、お酒をやめたり、話しをしに行ったりしています。やっぱり、ばあやが大好きなオスカルです。