はるのゆめ

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オル窓における不倫の恋

オルフェウスの窓」ウィーン編では、不倫の恋が描かれています。

マルヴィーダとモーリッツ、そして、ラインハルトとその義母フローラの不倫の恋です。

モーリッツは、2部では相当キャラクターが変わった一人です。

すっかり、大人の男性になったモーリッツからは、1部で嫌がらせばかりしていた姿は想像ができません。

モーリッツは、フリデリーケの死後、精神的に大人へと成長していきました。

でも、フリデリーケへの想いは、心の奥底にまだ残っていたのだと思います。

フリデリーケに瓜二つのマルヴィーダに、心惹かれていきます。

幸せに出来なかった、むしろ自分の手で不幸にしてしまったフリデリーケを、マルヴィーダに重ね、幸せにしたいという想いも強かったのかもしれません。

でも、やはり妻の愛、そして強さにはかないませんでした。モーリッツの妻ベッティーナがウィーンに来て、その恋は終わりを迎えます。

そして、ラインハルトとその義母フローラの不倫は、もっと恐ろしい結末を生みます。

ラインハルトに復讐しようとする女性エルヴィラは、母親を心酔するヴォルフィに、ラインハルトと母の関係を告げます。

そして、母を穢されたと思ったヴォルフィによって、ラインハルトは射殺されてしまいます。この続きのストーリーが外伝に描かれているようです。私はまだ読んでいないのですが。

あと、3部では、アントニーナとミハイルも不倫の恋です。二人は共に死を選んでいます。