はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

秒速5センチメートル(桜花抄)を観ました

Amazonプライム会員になっていますが、Amazonプライムビデオは、そこまで利用していません。

でも、毎月会費がとられているので、利用した方がいいと感じます。

昨日はAmazonプライムビデオで、新海誠作品の「秒速5センチメートル」を観ました。3話ある映画ですが、1話めを観ました。

主人公の少年が、東京から栃木県に住んでいる、同級生の少女に会うため、初めての電車を乗り継いで訪ねていく過程が、とても丁寧に描かれています。新宿駅、そして、武蔵浦和駅、大宮駅、そして、久喜駅、野木駅、私の住んでいる沿線が描かれていて、電車からの風景、電車内の様子など、とてもリアリティがあります。

そして、雪で電車がどんどん遅れていき、待ち合わせ時間を大幅に過ぎていく、焦りと不安、苛立ちがよく理解出来ました。

今の時代なら、携帯電話を持っていますから、「今ここだよ」とか、「遅れるね」などの連絡がとれるので、こういう心情は、理解しにくいかもしれませんが、少し前までは連絡手段がなく、このような状況がとてもリアルでした。

それだけに、やっと着いた時、そして、会えた時の喜びは、大きかったのではないでしょうか。

夜の7時に両毛線岩舟駅の待合室で待ち合わせをする約束だったのに、着いたのは、夜の11時15分でした。

二人とも、中学一年生なのに、こんな遅い時間まで、家に連絡もせずに、親は心配しているのではないかとか、朝まで帰らなかったら、どちらの両親も、どれほど心配するだろうかと、つい親目線で心配になってしまいました。

桜の花びらが散る様子と、雪が降る様子が似ているという、セリフがありましたが、春の暖かさと、雪の降る頃の気温の違いがあり、そうかなぁ?とも思いました。でも、空から降ってくる速度のことを言っているのなら、確かにそうなのかもしれないです。

そして、題名にもなっている「秒速5センチメートル」は桜の散る時の速度だと、この映画の中で語られていました。

そして、二人は朝まで、畑の脇にある小さな納屋で、古い一つの毛布で暖をとり、朝まで語り合い、そしていつのまにか眠ってしまいます。

このシーンを観て、倉本聰脚本のドラマ「北の国から」の「初恋編」で、純とれいちゃんが、雨で濡れた服を脱ぎ、ストーブのそばで、ドキドキしながら語り合うシーンを思い出しました。年齢は純とれいちゃんは、中学3年生だったと思うので、この映画の貴樹くんと明里ちゃんは、2歳くらい年下ですが。

お互いを想い合う気持ちが、素敵だと思いました。でも、まだ、13歳の二人、このままずっと一緒にいることは出来ないということを感じているのです。

この映画の中で印象に残ったのは、

「あのキスの前と後とでは、世界の何もかもが、変わってしまったような気がした」という主人公の少年の言葉です。