はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

オスカル、今、巣離れの時

テレ玉でアニメの「ベルサイユのばら」の再放送をしています。

本日は夕方忙しくて、全部は見ることができませんでした。

録画すればいいのですが、録画の仕方が実はよく分かっていません(笑)

今日の放送分は、部分的にですが、観ましたので、感想を書きます。

まずは、タイトルに驚かされました。オスカルの巣離れって何でしょうか?

ジャルジェ将軍から巣立つということでしょうか。それ以外は考えられないのですが、タイトルの意味があまり分かりませんが、悩んでも仕方ないので、スルーさせていただきます(笑)

原作と異なるところは、ジャルジェ将軍が、国王陛下の命令に背いたオスカルを成敗しようとして部屋に入ってくるシーンです。

ジャルジェ将軍がオスカルを成敗しようとするところ、アンドレがそれを止めようとして、部屋に入ってくるところ、セリフは違うところもありますが、ほぼ同じ流れです。

でも、原作のジャルジェ将軍は、マリー・アントワネットが、オスカルを処分しないということを知っていたにも関わらず、オスカルを成敗しようとしましたが、アニメでは違います。

アニメでは、ジャルジェ将軍は、オスカルとアンドレを成敗しようとしますが、間一髪のところで、急使が来ます。

マリー・アントワネットから、オスカルに対する処分はしないという知らせが来て、そのことによりジャルジェ将軍は、アンドレとオスカルを成敗することを、やめます。

アニメの場合は、その方が分かりやすいかもしれません。

原作のジャルジェ将軍は、アンドレに対し、「お前を殺せばばあやも生きてはいまい」「知能犯め」と言って、二人を赦します。

私はこの時のジャルジェ将軍の気持ちを、以前記事にしていますので、載せます。

断定は出来ないのですが、ジャルジェ将軍は、最初からオスカルを成敗する気持ちではなかったのではないかという考えを書いています。

 

lapanlapin.hatenablog.com

 

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そして、原作では、アンドレの命をかけた崇高な愛の前に、自分の無力さを痛感したオスカルは、アンドレに「愛している」と言って、二人が愛を誓うシーンへと続きます。

アニメではここではオスカルがアンドレに愛を語るシーンは描かれていません。

アニメでは、オスカルとジャルジェ将軍の関係性も、原作とは少し違います。

ジャルジェ将軍は、オスカルを手にかける前に、私もすぐにおまえの後を追って、命を捨てると言います。

そして、それに対して、オスカルは父が命を捨てるのであれば、なおさら私は父の手にかかるわけにはいかないと言います。父の身を案じているオスカルの優しさが描かれています。

アニメでは、原作よりも、ウエットな関係に見えます。原作のジャルジェ将軍とオスカルは、とても不思議な二人です。

ジャルジェ将軍が、娘であるオスカルに、直接優しい言葉をかける場面は、描かれていません。娘としてというより、自分の跡取りとして、息子として接しているようにも見えます。でも、決して娘を愛していないわけではないことも、原作を読んでいくと感じるのです。

そして、オスカルも父に弱音や泣き言を言う場面は描かれていません。

ただ一度だけ、もしあたりまえの女性として育っていたらと、父に詰め寄るような、自分の感情をぶつけるようなシーンはありました。

オスカルとジャルジェ将軍は、似たもの親子だと思います。

どちらも自分の信念を、決して曲げない強さがあり、器用に生きられない、ある意味実直なところ、とても似ていると思います。

アニメを見ながら、原作と比較して楽しむことが出来るので、アニメの再放送を楽しみに見ています。