「ベルサイユのばら」はオスカルとアンドレの死後は、10週でマリー・アントワネットの死までが描かれています。
その10週の中では、フェルゼンが思い出すオスカルの姿、そして、マリー・アントワネットが死の直前に思い出すオスカルの姿が描かれました。
どちらのオスカルも美しいのですが、特に、フェルゼンが思い出し、ジャルジェ将軍に語るオスカルの姿は、とても美しいです。フェルゼンは、オスカルをこのように語っています。
「わたしは、むかし、このフランスに生涯最高の友をひとり持っていました
オスカル・フランソワ・・・ふしぎなものです、彼女は革命に生き・・わたしは、こうして、最後の貴族、王党派として生きている・・」
フェルゼンのこの言葉を聞き、ジャルジェ将軍は、できることがあればなんでもやりましょうと応えるのです。
亡くなっても、なお、父ジャルジェ将軍やフェルゼンの心の中には、オスカルが生きた証というのか、その生き様が、残っているのだと思います。
ここの場面、オスカルは登場しないのですが、オスカルの存在を強く感じる場面です。