「オルフェウスの窓」には、多くの登場人物がいますが、これだけ、きちんとした少年時代が描かれているのは、アレクセイだけです。
少年時代が描かれたのは、兄ドミートリィとの絆の深さ、そして、アレクセイが、なぜ革命家として生きていくことになるのかを理解する、とても重要なエピソードだからだと思います。
そして、アナスタシア、アントニーナとの出会いも描かれ、特に、アナスタシアは、幼い頃から、アレクセイが大好きだったことが、描かれていました。
アレクセイはやんちゃですが、幼い頃から、人を惹きつける魅力を持った人だったことが、分かります。
そして、ドミートリィが、仲間の裏切りにより、銃殺される衝撃的なシーンも描かれています。
その時、まだ、アレクセイは１４歳です。アルラウネがいなかったら、アレクセイはドミートリィの意志を継ぐことは出来なかったでしょう。とは言っても、アルラウネもこの時、まだ、１７歳なのです。その若さに驚いてしまいます。
