はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

生涯で一度のドレス姿

初回は、男として育てられたオスカルが、生涯で一度きりのドレスを着た時のお話しにします。

オスカルは長い期間、フェルゼンに片思いをしてきましたが、その恋を諦めるために、生涯でただ一度だけドレスを身につけて、フェルゼンの前に現れます。

フェルゼンはそのあまりの美しさに心を奪われます。オスカルは、普段軍服姿なのに、ドレスを身につけて、しかもダンスを踊ることもできるのは、凄いことですね。

 

男の子として、育てられたオスカルですが、幼い頃に素養として身につけたのでしょうか。

ドレス姿をみることが出来たので、ばあやにとっても、ジャルジェ夫人にとっても、幸せな時間でしたね。アンドレもオスカルのドレス姿にドキドキしています。

ドレスの色は、光沢のある白いドレスではないかと思っていましたが、カラーの絵をみたら、薄いピンクでした。

エピソード編でも、ソフィア、ジェローデルの視点から、このドレスを着て、フェルゼンと踊る話しが描かれていました。機会がありましたら、エピソード編の感想も書きたいです。

このドレス姿は、女性としての自分の気持ちに決別する覚悟のためだったし、これであきらめられると、オスカルは涙を流しています。

後日、オスカルの気持ちを知ったフェルゼンから、別れを告げられます。女性としても、また、なんでも話せる大切な友人としても。「もう、いままでどおりに、あうなどということはできない」と言われ、それを受け入れざるを得ない、辛いシーンです。オスカルの気持ちに気がつかずに、今まで甘えてきたことを許して欲しいと。でも、その後も、二人の友情は、お互いの心の中では続いていくことが、描かれていきます。

アントワネットに対し、「フェルゼンはかならず、アントワネットさまのおそばにもどります。そういう男です」というオスカルの言葉は、フェルゼンのことを本当によく分かっているから言える言葉なんですね。