はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

フリデリーケとゲルトルート

オルフェウスの窓」の1部に登場する二人の女性について、記事にします。

フリデリーケはイザークの妹です。でも、養女なのでイザークとは血の繋がりはないのですが、イザークは本当の兄妹だと思っています。

フリデリーケは、兄のイザークに恋をしています。でも、妹だと思っているイザークには、打ち明けることもできない一方的な恋をしています。

フリデリーケの愛は、兄を立派なピアニストにしたいという、兄の成功をひたすら願い、自分の身を犠牲にするような一途な想いです。

イザークが、フリデリーケが養女であること、そしてフリデリーケが自分を心から愛していたことを知るのは、フリデリーケが亡くなった後です。

ゲルトルートは、アーレンスマイヤ家で働く使用人です。そして、ユリウスにずっと片想いをしています。

ゲルトルートは男の子であるユリウスに想いを寄せていますが、途中でユリウスが女の子であることを知ってしまいます。

心の優しいゲルトルートは、ユリウスが、声変わりをしないことを気に病み、水銀で声を潰そうとしていることを知り、「あんまりです、こんなことまでして、体をめちゃめちやにしてまで、男性でいなくちゃならないなんて」と言って泣いてしまいます。

そして、ユリウスに本当は女の子であるということを知っていることが、分かってしまいます。ユリウスの秘密を知ったゲルトルートは、口封じのために、アネロッテに殺されてしまいます。

二人に共通するのは、とても優しく、そして芯の強い女性であること、そして、愛する人を一途に想い続ける強さを持っていることです。二人とも、かなわない苦しい恋をし、そして、どちらも年若く亡くなってしまうという共通点があります。

そして、フリデリーケには、フリデリーケの体を心配して訪ねてくるカタリーナがいること、ゲルトルートにも、心配して、庇ってくれるマリア・バルバラお姉様がいることも、少し似ているかもしれません。