春という季節に想うこと
今週のお題「あったかくなったら」
1月は寒い時季ですが、年が明けると、夕方の日の入りが少しずつ遅くなり、少しずつ春に近づいていくことを感じます。
そして、2月になると、まだ、寒いのですが、梅の花が咲いたりして、少し早い春の訪れを感じます。
そして、3月になると、年度末に向けて仕事が忙しく、あっという間に過ぎていきます。
3月終わりから4月、桜が開花すると、本当に春が来たと、うきうきする季節です。
子供の頃、タイツではなく、ハイソックスをはくと、春が来たことを感じました。そして、ペンケースとか、下敷きとか、新しい物を買って貰い、宿題もない春休みが大好きでした。
進級したり、進学したり、春は別れと新しい出会いもある、心が浮き立つような、季節だったと思います。
でも、忘れられない寂しい春もありました。24年前の3月3日に、最愛の母を亡くしました。私の子供たちも、まだ、2歳と1歳でした。母を亡くし、2週間もたつと、暖かくなり、心が浮き立つ季節が来ました。子どもたちを実家に連れて行くと、喜んでくれる母の姿はなく、春が来たのに、母はもういないんだと、余計に寂しくなったことを覚えています。
あれから、年月がたち、段々母が亡くなった年齢に私自身が近い年齢になってきました。
また、こんな春もありました。満開の桜を見ながら、ふと、父のことを想いました。来年の春は、父はどうしているだろうと、その時は父は病気などをしていたわけではないのですが、そんなことをふと思ったのです。身近な人に対して、時にそんな予感が働く時があるのでしょうか。父は次の春を迎えることはなく、亡くなりました。
子どもたちの入学式など、楽しい思い出も沢山ある春ですが、悲しい、寂しい思い出もある季節なのです。