はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

ネッケル罷免と武装蜂起

民衆に人気のあった、大蔵大臣のジャック・ネッケルは、第三身分のブルジョワジーに属していました。

三部会が開かれ、意見のまとまらない議員たちは次第に分裂し、国民議会と名乗ることを決議します。

王室は第三身分の議員たちを解散させ、民衆の抗議行動に備えるため、フランス各地から王家の軍隊をベルサイユ、パリに集めました。

ネッケルは、その状況は市民の不安を煽ることになり、民衆蜂起が起こることを予想し、軍隊を撤退させるように、国王に申し出ますが、貴族たちの反対にあい、大蔵大臣を罷免されます。

三身分であるネッケル罷免が、民衆の怒りを招き、武装蜂起の動きに繋がり、革命へと加速させる要因になっていきます。

ベルサイユのばら」では、広場に出て、民衆に武器をとろうと呼びかけるベルナールの姿があります。

ここのシーンは、実在のカミーユ・デムーランという人物がモデルとなっていて、市民に武装蜂起を呼びかける史実を池田理代子先生が描きたかったそうです。ベルナールはこのカミーユ・デムーランをモデルとしています。

オスカルもまた、時代を見据える冷静な目で、もっとも力弱き身分のものが、武器をとったと考えています。

この後、オスカル率いるフランス衛兵隊にも、パリへの出動命令が出るのです。