はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

今、テニスコートの誓い

テレ玉(埼玉テレビ)で、火曜日の夕方、アニメの「ベルサイユのばら」の再放送をしています。

今回のタイトルは、間違いではありませんが、「テニスコート」という言葉が、反射的に、「ベルばら」と同時代の大ヒットマンガの「エースをねらえ」を連想してしまいました。

でも、「ジュー・ド・ポーム」という言葉が馴染みがないため、あえて「テニスコート」にしたのかもしれません。

今回の放送は、三部会が開かれ、僧侶議員と貴族議員たちが、平民議員たちに加わり、国民議会と名乗ることになるところでした。

そして、そのことに危機感持ち、平民議員を締め出す目的で入口を封鎖する命令が、オスカル率いるフランス衛兵隊にくだるところ、そして、ジュー・ド・ポームでの誓いの場面が描かれました。

その後、国王陛下の命令に背き、会議場に居座る平民議員を武力を持って、追い出すように、オスカルがブイエ将軍から命令を受けるシーンと続きます。

アニメのオスカルも、原作と同じように正義感が強いのですが、大きな違いがあります。

例えば、入口を封鎖するように、ブイエ将軍から命令を受け、オスカルは反論しますが、結果的には、命令に従わざるを得ないところ、ここは原作でも同じですが、そのあとの描かれ方には違いがあります。

アニメのオスカルは、この命令に納得がいかないものの、その場では承諾します。しかし、そのあと、アランとアンドレに「どうしたものか」と相談するような、セリフがあります。

アニメのアランは、命令だから従ったらいいという発言をして、オスカルはその通りにします。

このアランのセリフは、そんな嫌がらせで、屈服するような平民議員たちではないから、命令は命令として従ったらいいという言い方で、話しの筋は通ってはいます。

原作では、オスカルは誰にも相談はしていません。そして、オスカルは納得いかないまま、隊士たちに命令を出し、会議場入口を封鎖しますが、「みじめだ、祖国の人民に選ばれた代表を、このようにして、ふみにじっている」と心で思い、悔し涙を流します。

原作のオスカルは、この時に限らず、常に自分の考えで決断し、その決断に対する苦しみを1人で抱えている孤高の人です。

ベルナールは思想的には、オスカルに大きな影響を与えた一人ではありますが、だからといって、オスカルがベルナールに何かを決断する時に、相談する姿は描かれていません。

オスカルは、常に一人で考え、決断し行動する人です。

オスカルは、「自己の真実のみに従い」と、死の間際口にしていますが、まさにそのような生涯を、歩んだ人です。

アニメの話しに戻りますが、アランが原作とは違うキャラクターとして描かれていますが、アンドレも違う気がします。

例えば、オスカルが一人で、ブイエ将軍の命令を聞くために、部屋に行くところは、アニメでは、アランがアンドレに「心配だから隊長についていけ」と言いますが、恐らく原作のアンドレなら、アランに言われるまでもなく、オスカルについていくだろうと思います。

原作のオスカルとアンドレは、常に共に行動し、これ以上ないバディですが、アニメでは、少し距離感があるように感じてしまいます。

と、いろいろ、ツッコミどころはありますが、アニメの再放送楽しみに見ています。