はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

祖国の代表を

三部会が開かれましたが、平民議員たちの呼び掛けにより、貴族、僧侶の中にも、平民議員に合流する者があらわれ、国民議会と名を改めます。

そして、会議場周辺の警備に当たっているフランス衛兵隊

上官のブイエ将軍から、オスカルに会議場入り口を閉鎖するように、命令がくだります。平民議員たちを締め出そうとするねらいだと言います。

オスカルは納得できません。選挙で選ばれた正当な国民の代表に対し、そのような侮辱は許されないと反論します。しかし、ブイエ将軍は、自分の身分を忘れたわけではなかろうと言い、これは国王陛下の命令だということを忘れるなと言います。絶対王政の時代、国王陛下の命令に逆らうことは出来ません。

でも、オスカルは、一人一人の人間の心の自由、尊厳を常に部下たちに語り、行動によって示してきているのです。

その言葉と真逆の行為を、今自分の部下たちに命令しなければならないのです。どれほど悔しかったことでしょう。

恥ずかしくないのか、フランス衛兵、おまえたちの手で、おまえたちの代表を汚しているんだぞ

やめろと言って石をぶつけてくる市民もいます。

オスカルは分かっています。自分の行為の恥ずべきことを。みじめだと言って、涙を流すオスカル

祖国の人民に選ばれた代表をこのように、ふみにじっている。 

時代が大きく変わろうとしています。長く続いてきた、絶対王政の時代が、終焉に近づいてきています。 

時代の大きな流れの中で、自分がどのように生きていくか、オスカルの心はまだ決まっていないと思いますが、この出来事も、その後の行動を決定づけていく、一つの要因になっていくのではないかと思います。