はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

アンドレグランディエの妻に

当時、ベルサイユのばら週刊マーガレットに連載していました。連載当時私は幼く、タイムリーに連載を読んでいたかどうかはっきり覚えてはいませんが、でも、4歳年上の姉の影響で、何となく横から見ていたような記憶もあります。

アンドレグランディエの妻にという、オスカルが伏し目がちに言った言葉、そして、アンドレの驚いた表情で、この週は終わっています。

この続きの展開はまったく、予想できなかったと姉は言っていました。

当時、少女マンガのカテゴリーの中で、初めて描かれたシーンです。※

どうしてもこの後の展開を考えると、必要なシーンなので、描きたいという池田理代子先生と編集者の間には、相当な議論があったのではないでしょうか。

その結果、あの美しい夫婦となる描写が掲載されました。

当時の編集者の方の勇気、また、叙情的に、詩的に描いてくださった、池田理代子先生の絵と文章の美しさが心に残ります。そして、身も心も結ばれた、オスカルとアンドレの姿に何回読み返しても、感動します。

このシーンがあるから、アンドレを失くした時の、オスカルの激しい慟哭の姿が、より説得力を持ち、胸に迫るのだと思います。

 

※少女マンガ初は、「りぼん」1972年11月号掲載の、一条ゆかり氏の「ラブ・ゲーム」というマンガだそうです。