前回、オスカルがアンドレのキスを思い出したところを記事にしましたが、そこはどんなシーンだったか、少し時代を遡ります。
時は1783年、イギリスとの独立戦争が終わり、アメリカに赴任した遠征軍がぞくぞくと戻り始めていますが、戦地に赴いた、フェルゼンは戻ってきません。
オスカルは心配で心配でイライラしています。あまりにも心配で多分お酒を飲んで気を紛らわしたかったのでしょう。
そして、アンドレと一緒に酒場に行きます。平民たちが集まる酒場のようで、近衛隊士であるオスカルは、喧嘩を売られて、酒場で大暴れします。
後半で、重要なキャラクターとなる、ベルナールシャトレ、ロベスピエールも登場します。
血の気が多い上に、底なしにお酒も飲めて、喧嘩の強いオスカル、この頃のオスカルは、ホント男らしいです笑
オスカルくたばったのかと言って、頬をペチペチするアンドレに、気を失っているふりをしていますが、ホントはタヌキ寝入りをしているオスカル。
この頃には、すでにオスカルを愛していたアンドレ、そしてオスカルがフェルゼンにずっと片想いをしていることも知っていました。
かわいそうに、どれほど苦しいだろう。どんな格好をしていても、おまえは間違いなく女だ。こみあげる心の苦しみをひとりではかかえきれないこともあるだろうにというアンドレのモノローグ。
そして、アンドレは優しくオスカルにキスをします。慈しむような優しい優しいキスです。
「星がきれいだ・・このまま朝までお前を抱いて歩くぞ」
オスカルはアンドレに抱っこされて、そのまま寝たふりをしながら、涙を流しています。アンドレの優しさが嬉しかったのでしょうね。
星空の下、若い頃のオスカルとアンドレの心に沁みる名シーンです。