はるのゆめ

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オスカル隊長

かつて、王宮警備の近衛連隊長として、王妃さまのお側についていたオスカル

フランス衛兵隊に移ってからは、反抗的な部下達に加え、剃りの合わない、何かと理不尽な上官である、ブイエ将軍とも度々ぶつかります。

現代風に言えば、ナンバー2の位置にいるわけですから、トップをサポートしていればいい立場かもしれませんが、オスカルはそんな気持ちは、毛頭ありません。

司令官室でふんぞりかえっているくらいなら、わざわざ、近衛隊を辞めたりしないと言っていました。

部下たちを訓練し、時には夜勤にまでも顔をだし、あれでも隊長かと言われています。

また別の時には、隊士たちの健康にも気を配り、健康診断をしたりしています。

心配なことがあれば、隊士の家族にも声をかけ、何か心あたりがあったら、知らせてくださいと言っています。

そして、射撃練習をするアンドレにつきあい、適切なアドバイスをします。アンドレとアランが取っ組み合いの喧嘩をすれば、仲裁に入ります。

今までの上官には、権力で押さえつけられてきた隊士たち、反抗すれば処分されるのが当たり前だったと思います。

でも、オスカルは、権力で押さえつけることなど無意味だと言い、心まで服従させることは出来ないからだと言います。人間であるかぎり、誰の所有物にもならない、心の自由を持っている。だから、決して権力で押さえつけたり、処分はしないと。それがなぜわからないのかと言います。

最初は反抗的だった隊士たちも、オスカルの優しさ、強さ、リーダーとしての能力の高さ、その考え方に魅せられていきます。

そして、最初は女なんかに命令されてたまるか、貴族なんかに分かるわけがないと言っていた隊士たちの信頼を勝ち取っていきます。

オスカルと隊士たちは、

「兵士たちは、オスカルの言うことでなければ、ききません」とアンドレがジャルジェ将軍に言うような、信頼関係で結ばれていきます。