はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

魂の結婚式

オスカルが言った愛しているこの一言のあと、アンドレは、幼いころからのオスカルの姿を思い出します。いつも、アンドレを見つめてきたオスカルの眼差しを、そして、今、涙を流すオスカルの姿を見つめます。

「わたしは無力だ、見ただろう、ひとりではなにもできない」と言うオスカル

「だれかにすがりたい、ささえられたいとそんな心のあまえをいつも自分にゆるしている人間だ。」

「それでも愛しているか、愛してくれているか」オスカルの目に涙があふれます。「生涯かけてわたしひとりか」

「わたしだけを一生涯愛しぬくとちかうか」

何度も聞くオスカル、アンドレの目にも涙があふれてきます。

そしてしっかりと抱きあう二人。   

「千のちかいがいるか、万のちかいがほしいか、おれのことばはただひとつだ、あ・・あ絶えいるばかりに、胸ふるわせはてしないときを掌にほのぼのと息づいてきたもの、ときに燃え、ときに眼とじ、命かけた、ただひとつのことばをもう一度いえというのか」

すごく、詩的な表現ですが、これは文脈からすると、愛しているという、ことばを表してると思います。

息が絶えて死んでしまうほどに、胸を震わせて、長い長いはてしない時間を、自分の手の中にあたたかく、優しく息づいてきたことば、ときには燃えあがるように、そして眼をとじるように静かに想ってきたことば、それが愛しているということばだと言っています。

アンドレロマンチストです。

一方、わたしだけを一生涯愛しぬくとちかうか、結婚式の誓約と同じ言葉をアンドレに誓わせるオスカル

魂の結婚式と表現されている本を見つけました。なるほどです。お互いを想いあっている、二人の魂がしっかりと結ばれた感動的なシーンです。