はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

パリ出動

「私が直接の指揮をとる」の記事でも書きましたが、1個中隊は120人、そして、今回2個中隊が出動するので、240人がパリに出動することになります。

そして、オスカル隊長、副官のダグー大佐、中隊長は2名、そして、アンドレもいます。いよいよパリ出動です。

パリとベルサイユの間に配置された国王の軍隊は約10万、そして、第3身分の平民たちも武器をとり、市民自身による、にわかづくりの義勇軍が編成され、一触即発の状況です。

オスカルは、戦闘になる可能性を見据え、そして、その時に自分のとるべき道をすでに決めているようです。

父、ジャルジェ将軍に「たとえ、なにがおころうとも、父上は、わたくしを卑怯者にお育てにならなかったと、お信じくださって、よろしゅうございます」と告げています。

そして、ジャルジェ将軍も、「いくがいい、おまえの選んだ道を、その情熱の命ずるままに」と心の中で考えます。

父と娘は生きる道は違っていきますが、ともに自分の信じる道を進むことでは、似たもの親子なのです。

ジャルジェ将軍は、オスカルの死後、王党派貴族として、最後まで、王家に忠誠を尽くしていく姿が描かれています。

隊士たちにも、オスカルは「なにがあっても、かならず、わたしについてきてくれ」そして、「いいか、なにがあってもだ」と念を押しています。

もう、心は決まっているのです。