はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

アンドレの眼の代わりを

 

パリ出動前日、オスカルから出動命令を受け、解散したあとの隊士たちの場面です。アンドレの眼が見えないことをずっと前から知っていて、口止めされていたアラン

アランはアンドレにずっと友情を感じています。そしてアンドレの眼のことを心配しています。

そして、アンドレが眼が見えなくても、パリに共に来ることが分かっています。何とかアンドレに思いとどまって欲しいアランは、思い切った行動にでます。

ほかの隊士たちが見ている前で、アンドレに剣で斬りつけます。

何をするんだアランと周囲が騒ぐなか、眼が見えていないため、アンドレには何をされているのか分からないのです。

見えてないのか、隊士たちは愕然とします。

約束を破ったなとアランを殴ろうとするアンドレですが、逆にアランに殴られます。

二人は殴りあいをします。アランは泣きながら、行かせるもんか、隊長に言ってやると言います。そして、ほかの隊士たちも、俺達に一言だって言ってくれないで、残れ、残れ、アンドレなんかくたばってしまえと言って、みんな泣いています。

みんな、アンドレが大好きなのです。そして、アンドレがオスカル隊長一人をパリに行かせることができないことも、本当は分かっています。

残れ、頼む、隊長は俺たちがきっと守るからと言って、アランの涙がアンドレの頬のあたりに落ちます。

アンドレはようやく、アランの涙に気づき、頼むからこれ以上みじめな気持ちにさせないでくれ、つまらない意地をはると笑いたければ笑えと言って、一人泣きます。

みんなアンドレの気持ちが、分かりすぎるほど分かるメンバーです。

わかったよと言って、もし戦闘が始まったら、必ず俺たちの声を聞けとアランが言います。誰かが、必ずお前を見てて、指図してやろう、しっかりと聞けと言うのです。 

アンドレを気にかけながら、戦う隊士たちにも、負担があるはずですが、アランとアンドレ、そして隊士たちとの絆の深さが感じられます。そして、アランの優しさ、隊士たちの優しさに、目頭が熱くなるシーンです。