はるのゆめ

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アランの剣の腕前

フランス衛兵隊に赴任するオスカル、予想はしていたものの、想像以上に隊士たちの反発は強く、ついに、罷免を要求されることになります。

オスカルが女だからということが理由です。女は軍隊から出ていけと言う隊士たちに、オスカルは、実力でわたしに敵うものがいるなら、出てこいと言います。フランス衛兵隊一番の使い手であるアランが、その言葉で相手になります。

二人の争いは、ほぼ互角、オスカルは、わたしは負けるかもしれないと心のうちで思います。二人とも、死力を尽くしますが、身の軽さの分だけ、オスカルに分がありました。

アランは、オスカルに敗れます。おまえほどの使い手に初めて出会ったと言い、感激でいっぱいのオスカルに対し、負けたアランは、実力は心の内で認めたかもしれませんが、反発の気持ちは、まだ消えてはいません。

オスカルは軍人なので、剣の腕前は相手を評価する重要なものさしのようです。最初はアランのことを、ただの反抗的な隊士として見ていたと思いますが、剣の腕が自分に勝るとも劣らないアランを評価し賞賛しています。強いものは認めるという、こういうところは、もしかして、男性的感覚も持った人なのかなとも思います。

でも、顔色の悪い隊士たちが多いことに気がつき、心配したり、健康診断をしたりする細やかさは、母性も感じさせますし、剣の腕では誰よりも強いのに、優しさも兼ね備えたオスカル隊長、やはり、超魅力的な上司だと思います。