はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

祖国と心中するぞ

わたしは無力だと、部下を守ってやることさえも出来なかったと、打ちのめされたオスカルですが、市民に働きかければ、自分の部下たちを助け出せるのではないかと考えます。 ベルナールの言うとおり、今のフランス情勢では、暴動が発生するリスクも高い行為で…

おあいしたかった

オスカルとアンドレは、アベイ牢獄に投獄された、フランス衛兵隊の隊士たちを救うため、ベルナールのもとを訪れます。 ここでのロザリーとオスカルの再会シーンが大好きです。ロザリーが可愛すぎます。 そして、アンドレの前にいる時とは違う凛々しいオスカ…

いそぐから、まって

マリー・アントワネットの第二子、ルイ・ジョゼフ殿下は、脊椎カリエスに罹り、余命はわずかです。 オスカル、おねがい、ぼくをおもてへつれてって、お馬にのっけてくださいというジョゼフの願いを聞き、マリー・アントワネットからも、どうかこの子のねがい…

暗闇だから

オスカルとアンドレは抱擁をし、キスをしました。窓辺の二人のシルエットが美しいです。 1789年6月23日、パリ出動まで、約3週間前という日です。二人の魂はたしかに結ばれた瞬間でした。 この日は、とても大変な1日です。アランにキスをされ、そのあと謀反人…

オルフェウスの窓

「ベルサイユのばら」ほどは有名ではないかもしれませんが、名作であることは間違いありません。 最初は、週刊マーガレットに掲載されていましたが、途中から月刊セブンティーンに掲載紙が変更になりました。内容が、少女マンガというより、もう少し大人向け…

魂の結婚式

オスカルが言った愛しているこの一言のあと、アンドレは、幼いころからのオスカルの姿を思い出します。いつも、アンドレを見つめてきたオスカルの眼差しを、そして、今、涙を流すオスカルの姿を見つめます。 「わたしは無力だ、見ただろう、ひとりではなにも…

登場人物の生き様、死に様

私はNHK大河ドラマのファンです。毎年観ていますが、今年の「鎌倉殿の13人」本当に面白く、毎週楽しみに観ています。 ドラマの前後半通じて、ともかく人が死んでいきます。なかなか、大河ドラマで、これだけダークな主人公も記憶にないのですが、面白いで…

ばあやとのけんか

ばあやのオスカルに対する愛情が溢れるシーンは数えきれないほどです。 ばあやは、ジャルジェ家に長年勤めていて、オスカル以外の5人のお姉様方もお世話してきましたが、みんな15歳くらいで、しかるべき家柄の家に嫁いでいます。 でも、末娘のオスカルさま…

愛しているの衝撃

オスカルを成敗しようとしたジャルジェ将軍は、オスカルの部屋を出ていきました。 ほっとしたアンドレの表情、上着を脱ぎ、ブラウスの襟を緩めます。オスカルはまだ、テーブルに手をつき、うつむいたままです。アンドレはそんなオスカルの様子をみますが、声…

オスカルをつれて逃げます

ジャルジャルジェ将軍は、愛する娘をその手で成敗しようとしています。 その時、ジャルジェ将軍は手首を押さえつけられて、痛みに顔を歪めます。 「はなせアンドレ、はなしません、もう一度言う、はなせと言っているのだ、はなしません、では、おまえもきる…

父がこの手で

オスカルは、上官ブイエ将軍の命令に背き、謀反人として、軍務証書を取り上げられ、国王陛下からの正式な処分を待っています。 その時、父ジャルジェ将軍が、剣を持って、部屋に入ってきます。 「この家から、うらぎり者をだすわけにはいかん、父がこの手で…

命をかけた愛

「御身が血に染まらんより」という、タイトルで以前記事にした場面です。 オスカルがブイエ将軍の命令に背き、逮捕され、そこから逃げ出し、ジェローデルが率いる近衛兵を止めようとする場面です。 この時のジェローデルの気持ちを再度記事にしようと思いま…

軍隊とは国民を守るもの

前回記事に取り上げた、国民議会の会議場入り口の閉鎖、そして、それにより、平民議員たちが、ジュー・ド・ポームに集まり、憲法制定までは決して解散しないことを誓うシーン、いずれも史実に基づいています。 史実を描き、そこに、架空の登場人物である、オ…

祖国の代表を

三部会が開かれましたが、平民議員たちの呼び掛けにより、貴族、僧侶の中にも、平民議員に合流する者があらわれ、国民議会と名を改めます。 そして、会議場周辺の警備に当たっているフランス衛兵隊 上官のブイエ将軍から、オスカルに会議場入り口を閉鎖する…

オスカル隊長

かつて、王宮警備の近衛連隊長として、王妃さまのお側についていたオスカル フランス衛兵隊に移ってからは、反抗的な部下達に加え、剃りの合わない、何かと理不尽な上官である、ブイエ将軍とも度々ぶつかります。 現代風に言えば、ナンバー2の位置にいるわけ…

あの胸に

もう一生嫁がないぞとオスカルがアンドレに告げたすこしあとの場面 オスカルが司令官室のドアを開けると、雨に濡れて着替えているアンドレの姿が、目に飛び込んできます。反射的にドアを閉め、無礼者ーとオスカルは叫びます。 ギャグタッチで描かれています…

ロザリーの愛

オスカルは、女性から圧倒的に指示されるキャラクターだと思いますが、ロザリーは池田理代子先生曰く、自分を投影するか、もしくはジャマ者のようです笑とのこと。 でも、ロザリーは心の優しさ、清さ、そして正義感の強さ、気の強いところなど、実はオスカル…

父上おこたえください!!

ジェローデルに結婚を断ったあと、父であるジャルジェ将軍を問いつめるような、思いをぶつけるようなオスカルの姿がとても印象的な場面です。 オスカルはもしあたりまえの女性として育っていたらと父に問いかけます。 自分も姉たちと同じように、嫁ぎ、子を…

ベルばらの今昔

今年はベルサイユのばら連載開始から50年、ベルサイユのばら展が、六本木ヒルズで開催されていたり、雑誌にも特集記事が載ったり、マスコミに今年は多く取り上げられていて、昔からのファンにとっても嬉しい限りです。 芸術新潮9月号とダ・ヴィンチ10月号…