はるのゆめ

ベルサイユのばらが大好きです

ベルサイユのばら

オスカルを最後まで守って・・

銃撃戦が繰り広げられている、テュイルリー宮広場、オスカルは人生初の実戦ですが、軍人としての能力の高さを感じます。 しかし、フランス衛兵隊のフランソワがそして、ジャンが銃弾に倒れます。そして、悲劇が襲います。指揮をしているオスカルが突然咳き込…

貴族社会との訣別

貴族の身分を捨て、名もなき一人の市民として、自由・平等・友愛のために、民衆と共に戦うことを決意し、それを自分の部下たちに告げたオスカル、もう一つ、大事なことを言わなければなりません。 アンドレの横を馬で通りすぎる時に、アンドレだけに聴こえる…

昔の少女漫画

ここ、半年ほどの間に、急に昔の少女漫画が読みたくなり、ネットで購入しています。池田理代子先生の「ベルサイユのばら」「オルフェウスの窓」 そして萩尾望都先生の「ポーの一族」「トーマの心臓」「11月のギムナジウム」 木原敏江先生の「ユンタームア…

民衆とともに戦おう

ついに、恐れていたことが、現実になりました。ランベスク公率いるドイツ人騎兵が民衆に発砲し、テュイルリー宮広場で、暴動が発生しました。 その一報を受け、オスカルは隊長としての決断を迫られる時が来ました。 暴動発生の連絡を受けた時には、衝撃を受…

ランベスク公とは

パリに出動して、オスカル達はテュイルリー宮広場で、暴動が発生したとの報に接します。オスカルはここで、隊士たちに対して、自分の決意を語ります。 おそらく、ここでオスカルが語っている言葉とシーンは、紛れもなく、池田理代子先生が描きたかったシーン…

アンドレの眼の代わりを

パリ出動前日、オスカルから出動命令を受け、解散したあとの隊士たちの場面です。アンドレの眼が見えないことをずっと前から知っていて、口止めされていたアラン アランはアンドレにずっと友情を感じています。そしてアンドレの眼のことを心配しています。 …

パリ出動

「私が直接の指揮をとる」の記事でも書きましたが、1個中隊は120人、そして、今回2個中隊が出動するので、240人がパリに出動することになります。 そして、オスカル隊長、副官のダグー大佐、中隊長は2名、そして、アンドレもいます。いよいよパリ出動です。…

ベルサイユのばらの構成

物語前半は、マリー・アントワネット、フェルゼン、オスカルの3人が主役です。 最初はオスカルの誕生、マリー・アントワネットのオーストリア時代が描かれています。 そして、マリー・アントワネットがフランスに輿入れし、オスカルは近衛隊士として、護衛に…

出動前夜、二人の気持ちは・・

前回「アンドレとの結婚」の記事で、オスカルは、アンドレとの結婚を決意し、当時の貴族社会の中では、身分の違う二人は結婚できないため、オスカルは貴族の身分を捨てることも考えていたと書きました。 もう少し、二人のこの夜の気持ちを考えてみたいと思い…

アンドレとの結婚

「アンドレグランディエの妻に」という一言、茫然とするアンドレ。 アンドレからすると、驚きの連続かもしれません。もうどこにも嫁がないぞ一生と言っていたオスカル、その言葉だけで、充分嬉しかったアンドレです。 そのオスカルが自分を愛していると言っ…

パリ出動前夜

隊士たちに、明日のパリ出動を告げたオスカル、その後、家に帰ります。ばあやと話しをしに、ばあやの部屋に行きます。 ばあやには、「いますぐにでも、辞表を出して軍隊なんて、やめておしまいになって」と泣かれてしまいます。「愛しているよばあや、いつま…

わたしが直接の指揮をとる

オスカルはパリ出動の命令を隊士たちに伝えました。隊士たちには動揺が広がります。 出動命令が出ている2個中隊というのが、どのくらいの規模であったかを少し調べてみました。 1789年当時、フランス衛兵隊は総数3600人、30の中隊があったということです。そ…

パリ出動までの3週間

オスカルとアンドレ、二人の想いが通じあってから、パリに出動するまでの3週間、二人はどのような気持ちで、過ごしていたのでしょうか。 この期間、パリには、王家の軍隊が、続々と、入ってきており、パリ市民たちの間にも、武装蜂起の動きが起こり、いつ暴…

おまえは残れ

フランス衛兵隊にも、パリへの出動命令が出ます。 オスカルは命令に従うのかと問うアンドレに、進撃ではない、出動だ、ただのデモンストレーションだと答えます。 本当はそうは思っていない心のうちは明白なのですが、この頃のオスカルは、アンドレに対して…

きたかついに・・

ジャルジェ将軍と話しをした、すぐあとに、アンドレは、自分の目から光が失われたことに気がつきます。「きたかついに・・」と衝撃を受けています。 ずっと恐れていたことが、現実になりました。そのあとに、「おれにはまだ見たいものがある、神よ」とアンド…

影として添いつづける

アンドレは、わたくしは影ですとジャルジェ将軍にこたえました。アンドレのジャルジェ家での生活に、一切心の葛藤はないのだろうかと考えた時に、1箇所だけ思い浮かぶ場面があります。 それは、アンドレの目が見えなくなってきたことを、ばあやに悟られた場…

おまえが貴族でさえあったら

ジャルジェ将軍とアンドレが廊下ですれ違い、オスカルは連隊本部に顔を出しているかとジャルジェ将軍は尋ねます「兵士たちはオスカルのいうことでなければききません」とこたえるアンドレ アンドレの顔を見たあとで、「おまえが貴族でさえあったら・・」とジ…

肖像画の意味

肖像画のモデルになるのが、嫌いだったオスカル、「自分から肖像画を描かせるとあいつが言い出したのか」とジャルジェ将軍も驚いています。 オスカルは、「一枚くらい、ちゃんとした肖像画があってもいいだろう」と言っています。 でも、ばあやの「不吉な」…

武官はどんな時でも・・

アンドレの片目を失うという大きな代償を払い、黒い騎士をやっと捕らえることができた時、オスカルは、黒い騎士への憎しみ、怒りを抑えることができず、鞭を振り上げます。 「おまえがわたしのアンドレにしたとおなじようにしてな」といって、鞭を振り下ろそ…

おまえの目でなくてよかった

アンドレの左目は黒い騎士に鞭で打たれ、潰されてしまいます。 オスカルはアンドレに偽物の黒い騎士になってもらい、本物の黒い騎士をジャルジェ家まで、おびき寄せて捕まえて話しを聞こうと思ったのです。ただの盗賊ではないと感じたからです。 オスカルは…

フェルゼンのために生きていると

「いまわたくしが生きているのは、愛する子供たちと、女王としてのほこり、まだわたくしたちをしたってくれている廷臣たちのためだけです」 オスカルにこのように言うマリー・アントワネット、その言葉がオスカルの心に引っかかります。 「フェルゼンのため…

かみ合わない意見

マリー・アントワネットのもとに伺候するオスカル、軍務証書を取りに行ったのだと思います。アントワネットとは、久しぶりの対面のようです。 この先、フランスはどうなるのでしょう、平民議員のことを下劣で凶暴な平民議員と語るアントワネット 恐れながら…

アンドレとアラン

オスカルがフランス衛兵隊の隊長になったため、フランス衛兵隊に特別入隊したアンドレ オスカルに対し、反抗的だった隊士たちは、オスカルを護衛するために入隊した、アンドレともよく衝突していました。オスカルを守るために、本気で怒り、喧嘩をしたり、時…

祖国と心中するぞ

わたしは無力だと、部下を守ってやることさえも出来なかったと、打ちのめされたオスカルですが、市民に働きかければ、自分の部下たちを助け出せるのではないかと考えます。 ベルナールの言うとおり、今のフランス情勢では、暴動が発生するリスクも高い行為で…

おあいしたかった

オスカルとアンドレは、アベイ牢獄に投獄された、フランス衛兵隊の隊士たちを救うため、ベルナールのもとを訪れます。 ここでのロザリーとオスカルの再会シーンが大好きです。ロザリーが可愛すぎます。 そして、アンドレの前にいる時とは違う凛々しいオスカ…

いそぐから、まって

マリー・アントワネットの第二子、ルイ・ジョゼフ殿下は、脊椎カリエスに罹り、余命はわずかです。 オスカル、おねがい、ぼくをおもてへつれてって、お馬にのっけてくださいというジョゼフの願いを聞き、マリー・アントワネットからも、どうかこの子のねがい…

暗闇だから

オスカルとアンドレは抱擁をし、キスをしました。窓辺の二人のシルエットが美しいです。 1789年6月23日、パリ出動まで、約3週間前という日です。二人の魂はたしかに結ばれた瞬間でした。 この日は、とても大変な1日です。アランにキスをされ、そのあと謀反人…

魂の結婚式

オスカルが言った愛しているこの一言のあと、アンドレは、幼いころからのオスカルの姿を思い出します。いつも、アンドレを見つめてきたオスカルの眼差しを、そして、今、涙を流すオスカルの姿を見つめます。 「わたしは無力だ、見ただろう、ひとりではなにも…

登場人物の生き様、死に様

私はNHK大河ドラマのファンです。毎年観ていますが、今年の「鎌倉殿の13人」本当に面白く、毎週楽しみに観ています。 ドラマの前後半通じて、ともかく人が死んでいきます。なかなか、大河ドラマで、これだけダークな主人公も記憶にないのですが、面白いで…

ばあやとのけんか

ばあやのオスカルに対する愛情が溢れるシーンは数えきれないほどです。 ばあやは、ジャルジェ家に長年勤めていて、オスカル以外の5人のお姉様方もお世話してきましたが、みんな15歳くらいで、しかるべき家柄の家に嫁いでいます。 でも、末娘のオスカルさま…